サラリーマンは飲み物ですか?

イラストレーター兼サラリーマンの、日々のぶらり旅を書き綴っています。


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思い出のファーストシンセ YAMAHA「QS300」とシーケンサー「QY70」スタイルシーケンサーが優秀だった

ミュージシャンになりたかった。

それもバンドやプレイヤーとしてパフォーマンスがしたかったわけではない。

打ち込みで曲を作るのが好きだった。

初めて買ったシンセサイザーはQS300。

https://jp.yamaha.com/products/music_production/synthesizers/qs300/index.html

 

今のようにパソコンが個人に普及していなかった90年代は

パソコンで作曲するには高額なパソコン本体とシーケンスソフトを購入し

今よりもはるかに非力で不安定なパソコンを使いこなす必要があり、

知識と根気とお金が必要で、気軽にDTMができるような時代ではなかった。

そんな中、シケンサーも搭載したワークステーション型のシンセは大人気で

 QS300もその流れで発売されたワークステーションシンセだ。

 

浅倉大介が監修したというYAMAHAのシンセ QS300は

その当時、小室哲哉が監修したYAMAHA

ワークステーションシンセ「EOSシリーズ」の兄弟機として

EOS B900と同時期、1995年に発売された。

2機の違いといえばプリセットされている音源や、

後述のスタイルシーケンサーのフレーズが違うのと

EOS B900はスピーカーを内蔵している点くらいでほぼ同等だ。

 

初心者であればスピーカー付きのEOS B900の方が

別途アンプを購入する必要がないので良さそうなものだが、

あえてQS300を選んだ。

理由はその当時、シンセでの打ち込みの作曲といえば

小室哲哉が全盛であったが

あまり個人的に小室サウンドが好みではなかったからだ。

その時アンプは別途購入して、今でもたまに使用している。

 

ちなみに小室哲哉はEOSシリーズをライブやパフォーマンスでも

使用しているが、浅倉大介はライブでQS300を使用したことはないらしい。

浅倉大介監修はただの宣伝のためだけなのか?

ただしDTM音源のMU50同等のPCM音源と、分解数96のシーケンサーでは

その当時でもプロ仕様としては少し物足りなかったのかもしれない。

確かにYAMAHAなのにピアノの音がイマイチだったり、

同時発音数が32と、プリセットのゴージャスな音を使用したら

あっという間に足らなくなったいた。

しかし、その当時のワークステーションシンセとしては

十分すぎるポテンシャルを持っていた。

 

なんといってもQS300は、今までのシンセとは

一線を画す新機能を搭載していた(EOS B900も同じだが…)。

それは、内蔵フレーズやパターンを組み合わせて

お手軽に作曲できるスタイルシーケンサーを搭載していたことだ。

これは、コードを入力するだけで簡単にオケができ、音楽の知識やスキルがなくても

簡易的に曲がつくれる、今の「Apple GarageBand」 の走りのような機能だ。

通常のシーケンサー16トラックに加えて、

スタイルシーケンサー8トラックと計24トラック同時伴奏が可能。

このスタイルシーケンサーのシーケンスパターンのプリセットは

打ち込みで再現するのが難しいギターフレーズなども、

弦をかき鳴らした時の音のズレやピッチが安定しないところを

ピッチベンドでうまく再現されているものもあり、

なかなかのクオリティだった。

 

さらに自分で自由にフレーズを作ることができるのも素晴らしかった。 

その当時、YAMAHAなどの大きい楽器店では

MIDIデータで楽曲を再現したフロッピーディスが販売されており、

そのデータのフレーズをスタイルシーケンサーに取り込むことで、

リアルなエレキギターのフレーズを再現することができた。

 

パソコンのDTMソフトで作曲するようになってからも

このスタイルシーケンサーは重宝しており、

アルペジエイターの進化版として、

また、前述したギターフレーズの再現などでは

この機能が大活躍するのであった。

 

しかし、時がたつにつれ

音源としては非力であり、パソコンメインの

音楽制作に変わってからは、シーケンサーも使わなくなり

昔のシンセの宿命として巨体でかさばる本機は

部屋を大きく占拠するため泣く泣く手放した。

 

しかし、このスタイルシーケンス機能だけは

どうしても使いたくて、その代行品として

購入したのがQY70だ。

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こちらはシーケンサーとしてQS300よりも

はるかに優秀で480の分解度があり

パソコンに負けず劣らずのシーケンス機能を

有しているのに加えて、スタイルシーケンス機能も兼ね備えた

バッテリー駆動可能な最強のモバイルシーケンサーであった。

 

パソコンと違い安価で、その当時の非力なパソコンと違い

ハードウェアならではの安定した動作も魅力だった。

 

しかし、パソコンの能力が日進月歩で上がっていき、DTMが全盛となっていく

時代の流れの中で、00年代にはその役目を終えることとなる。

 

それでも前述のスタイルシーケンス機能が使えるので

ずっと所持してきたのだが、私自身音楽制作から離れ、

かれこれ10数年使用しておらず

完全駆動だが使うこともない代物となってしまった。

 

MIDI接続してスタイルシーケンサーとして使用するにも

設定や接続がもはや面倒であり、今再び音楽制作をするにしても

前述した Apple GarageBand など、

もっと簡単に生音のフレーズを再現できる方法はいくらでもあるだろう。

 

これも、メルカリで手放すしかない…と思う今日この頃である。


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